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ここでは、特定調停について説明して行きます。


特定調停とは、簡単に言うと、裁判所の力を借りた任意整理のようなものだと言えます。

ただ、任意整理と違って債務者自身が裁判所に行く必要(3〜4回)がありますが、費用がとても安く、また、債権者の協力を得られる場合もあります。

また、「利息制限法」により、債務額を計算しなおし、支払過ぎていた利息分を元金へ充当します。という事は、借り入れ期間が長ければ長いほどあなたの債務(借り入れ)残高が少なく、または、0になるという事になります。

しかし、債務額(借り入れの金額)が非常に高額であったり、収入が極端に少ない場合は調停自体受け付けてもらえない事がありますのでよく確認してから申し立てをしましょう。


特定調停のメリット

・特定調停の申立期間中は、返済が止まる。

・一部の債務(借金)だけでも申し立てができる。

・費用がとても安い(一社あたり700円前後)

・和解成立後の残高に対する利息が付かない。

・管轄地が違う債権者が多い場合でも、一括での申立ができる。

・自分で債権者と話す必要が無く、調停委員が交渉をしてくれる。

・自己破産と違って借金の理由(ギャンブル等)であっても申し立てできる。

・給料差押などの強制執行を無担保で停止させる事ができる。


特定調停のデメリット

・和解が成立した後、債務の支払を怠ると(2回連続)強制執行される。

・過払金の返還は見込めない。

・信用情報機関にブラックリストとして載ってしまう。

・今後数年間は、新たな借金やクレジットカードを作ることができない。


特定調停の為のアドバイス

では、どのようにしたら特定調停を乗り切ることができるか?

・調停委員の先生と仲良くなる。
 (これは、あなたに代わって債権者との交渉をしてもらうのだから当然といえるでしょう。)

・きちんとした服装・態度で行く。
 (これも、上記の理由と同じで、きちんとした服装・態度でないとイメージが悪くなる。
 これが、意外とできてないひとが多い。)

・返済計画にウソは書かない。
 (調停をスムーズに運びたいと思う気持ちから返済計画にウソを書いてしまうひとがいます
 が、ウソは必ずバレます。また、仮にバレなかったとしても、返済に行き詰まることになる
 ので 正直に書きましょう。)

・「なにがなんでも返済をする」という意思を伝える。
 (あなたは、借金を返すために調停に来ているのですから、きちんとその意思を伝えなけ
 ればなりません。そうしないと途中で打ち切りになってしまう場合があります。)


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